水たまりの蛙

仕事を恐れる日々

上手く辞められない①

わたしは仕事をキレイな形で辞められたことが少ない。
後味の悪い形で辞めることが多い。
世の中、みんなそんなもんなのだろうか。
そんな形になってしまう自分に、嫌悪感を感じることもあり、社会性がないんだろうなぁ、とコンプレックスでもある。

その事について具体的に書いてみたい。

まず、高校生になり初めてしたバイトはファミレスのホールだった。
高校を卒業して、専門学校に入学した後、勉強で忙しくなり、そのファミレスを少しお休みさせてもらうことにした。
少しお休みして、勉強が落ち着いたら復帰しようと思っていた。
しかしお休み中に感じたのは、「こんな大変なバイトにはもう戻りたくない」だった。
結局わたしはその後、お店に連絡することなく、今に至ってしまった。
店長も変わり、今では人もほとんど入れ替わり、お店にも普通に客として食べに行けるが、なんだか後味の悪い辞め方だった。

そのファミレスの後に始めたスーパーのレジ打ちのバイトでは、始めて1年くらい経った頃、シフトを組むババァに「テスト期間にお休みが欲しい」と言ったら、「じゃああなたは来月いっぱいで卒業してくれるかしら。」と言われた。
ちょっと意味がわからなかったが、店の店長よりも偉そうにしているババァだったので、逆らわずにおいた。
卒業してくれと言われた月末を迎えてわたしは、制服をロッカーの中に置いて、の鍵をロッカーに付けたまま帰宅した。
すると数日後、不思議なことにあのババァから電話が掛かってきた。
「来月のシフト希望聞いてないんだけど、どうする?」
「辞めてくれって言われたから、出さなかったんですけど。」
「言ったかもしれないけど、あなたまだ辞めることになってないわよ!」
「いや、あの時そう言われたので辞めさせてもらいます。」
「あ、そう。でも辞めるなら本当は制服だってちゃんと洗濯して返してもらわなきゃ困るんだからね!」
と一方的に言われて電話は切れた。
これもなかなかに後味の悪い辞め方だった。

まだまだある。続く、ということにしようと思う。