水たまりの蛙

仕事を恐れる日々

上手く辞められない①

わたしは仕事をキレイな形で辞められたことが少ない。
後味の悪い形で辞めることが多い。
世の中、みんなそんなもんなのだろうか。
そんな形になってしまう自分に、嫌悪感を感じることもあり、社会性がないんだろうなぁ、とコンプレックスでもある。

その事について具体的に書いてみたい。

まず、高校生になり初めてしたバイトはファミレスのホールだった。
高校を卒業して、専門学校に入学した後、勉強で忙しくなり、そのファミレスを少しお休みさせてもらうことにした。
少しお休みして、勉強が落ち着いたら復帰しようと思っていた。
しかしお休み中に感じたのは、「こんな大変なバイトにはもう戻りたくない」だった。
結局わたしはその後、お店に連絡することなく、今に至ってしまった。
店長も変わり、今では人もほとんど入れ替わり、お店にも普通に客として食べに行けるが、なんだか後味の悪い辞め方だった。

そのファミレスの後に始めたスーパーのレジ打ちのバイトでは、始めて1年くらい経った頃、シフトを組むババァに「テスト期間にお休みが欲しい」と言ったら、「じゃああなたは来月いっぱいで卒業してくれるかしら。」と言われた。
ちょっと意味がわからなかったが、店の店長よりも偉そうにしているババァだったので、逆らわずにおいた。
卒業してくれと言われた月末を迎えてわたしは、制服をロッカーの中に置いて、の鍵をロッカーに付けたまま帰宅した。
すると数日後、不思議なことにあのババァから電話が掛かってきた。
「来月のシフト希望聞いてないんだけど、どうする?」
「辞めてくれって言われたから、出さなかったんですけど。」
「言ったかもしれないけど、あなたまだ辞めることになってないわよ!」
「いや、あの時そう言われたので辞めさせてもらいます。」
「あ、そう。でも辞めるなら本当は制服だってちゃんと洗濯して返してもらわなきゃ困るんだからね!」
と一方的に言われて電話は切れた。
これもなかなかに後味の悪い辞め方だった。

まだまだある。続く、ということにしようと思う。

わたしの生理前の精神状態②

ピルを止めてPMSが再発してからは、特に何もしていなかったように思う。

変わったのは結婚してからだ。
結婚後の環境の変化によるストレスからか、PMSが悪化した。

それで漢方薬専門のクリニックに通い何種類かの漢方薬を飲んだ。
多少の効果を感じたものもあったが、曖昧なものだった。
それ以上に便が緩くなって腹痛に悩むという副作用があった。
副作用止めとしてビオフェルミンという整腸剤を処方されたが、薬が増えることが嫌で、なかなか薬が続けられなかった。

その頃、日本で初めてのPMS治療薬である「プレフェミン」が発売されたことを知り、飲んでみることにした。

これもまた、効果は多少感じたが曖昧なものだった。副作用はなかったように思う。

結局あまり効果を感じられるものはなく、継続して服用するのもなんとなく嫌で、今は何も飲んでいない。

結婚後、悪化したPMSも夫の理解が得られたことや結婚生活に慣れたわたしがあまり取り乱さなくなった事、不満を溜め込むことが良くないとわかったので、不安や不満は毎日溜め込まずに夫に話すようにしたことで、大きな爆発は多少減ったように思う。

しかし、毎月毎月襲ってくる落ち込みやイライラは、自分でもコントロールができず、今なお苦しんでいる。

生理前というだけで、急に理由のない不安や悲しみや自己嫌悪や焦燥感、虚無感、孤独感など、辛い感情に苛まれる。

生理前というだけで、イライラして同僚にも冷たく当たってしまったりする。

そろそろまた、PMSがやってくる時期になり悲しみの中に居るわたしに、夫が言った。
「あと15年もすれば開放されるよ」
生理があがるまでの年月だろう。

なんとかしてこの苦しみが訪れないようにならないものだろうか。
まだこれからも苦しむ道しかないのだろうか。
生理前に理由もなく泣き続けなければならないのだろうか。

わたしの生理前の精神状態①

いつの頃からだったか。
記憶にあるのは、高校生くらいだったと思う。

生理の一週間くらい前になると、「死にたい」とまでの強烈なものではないが、「もう生きていけない。消えてしまいたい。」と苦しむことが増えた。

高校生の頃に一度、婦人科に受診して、女神散という漢方薬を処方された。その漢方薬は苦くて吐きそうだったから、あまり飲めず、効果も感じられないまま止めてしまった。
その婦人科の女医さんからは、「生理周期が短いのに、生理前の症状が強いなんて変よ。妊娠を望んでいるわけじゃないなら、いっそのことピルを飲むと楽になるよ。」と言われた。

たしかにわたしの生理周期は24日前後と短いのにPMSとしての精神症状は強めだと思うが、そんなの変でもなんでも仕方のないことだ。
嫌な気持ちにはなったが、言い返すことはできなかった。
ピルだって、高校生という年齢で飲むなんて当時のわたしには選択肢としてなかった。

それから年齢を重ねるにつれて、生理前にはイライラも追加された。
イライラして当たり散らすようになったのだ。
特に気を許せる相手、親や彼氏などにだ。

当時付き合っていた男が、わたしが当たり散らすのに耐えられず泣いて、「もうお願いだから帰って」と言ったこともあった。
それもあって、ピルを飲むことにした。
ピルを飲み始めたら、確かに生理前の落ち込みやイライラはおさまっていたように思う。

そのかわり、いわゆる副作用もあった。
性欲がなくなったのだ。彼氏とのキスでさえ気持ち悪いと思い、性行為は嫌々付き合うだけのものとなった。彼氏はそんなわたしを嫌がった。

それと、口内炎が増えた。
ピルを飲んでいても、生理ではないが出血はある。28日きっかりに出血をするのだが、その前後によく口内炎が出来て痛かった。

彼氏との最悪な別れの後、わたしはピルを止めた。
ピルを止めたら、当たり前だけど生理周期は徐々に短くなり、PMSも再発した。


②へつづく